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  • 名古屋で三重県主催「海岸漂着物問題シンポジウム」開催
  • 名古屋で三重県主催「海岸漂着物問題シンポジウム」開催

      新年早々の2018年1月14日に、名古屋市中区栄のナデイアパークで、三重県の主催による「クリーンアップ伊勢湾キャンペーン」のフアイナルイベントとして、「海岸漂着物問題シンポジウム」が開催されました。

     2009年に海岸漂着物処理推進法が制定され、海岸に漂着する海ゴミを除去し、排出抑制を行って美しい海を取り戻そうとする運動が始まり、伊勢湾を取り巻く行政やNPO法人、ボランテイア組織が様々な形で海岸清掃等に取り組んでいますが、この日は300人を超える参加者が詰めかけて、海ゴミをどのように減らしていくか、海ゴミをなくすためにどのような方策が必要かなどについて、議論が行なわれました。
     三重県環境部長の挨拶の後、四日市大学の千葉賢教授が「伊勢湾の海岸漂着物の実態について」基調講演を行い、続いて新雲出川物語推進委員会の畑井育男委員長と三重中学・高校の小西伴尚教諭より、それぞれ雲出川と松名瀬海岸で行われている保全活動について事例報告がされました。
     次いでパネルディスカッションでは、千葉賢教授をコーディネーターにして、鈴木英敬三重県知事、女優の足立梨花さん、一般社団法人JEANの金子博代表理事、22世紀奈佐の浜プロジェクト委員会の小浦嘉門委員長、新雲出川物語推進委員会の畑井育男委員長が参加して、海岸漂着物の現状や課題について話し合われ、排出防止のための方策が協議されました。様々な形で海ゴミを清掃することはもちろんであるが、ゴミを出さない、長期にわたって外に置かないようにして、ゴミの排出抑制をすることが大事だと話し合われました。
     そして最後に、排出防止には、伊勢湾を取り巻くすべての地域の人々みんなが、ゴミを出さないこと、長期間外にゴミを放置しないこと、今日のシンポジウムの参加者が周囲の人や地域の人に海ごみの現状を話すことが必要だと提言がされました。
     海岸漂着物対策は、現在は海岸に漂着したゴミの除去を中心に実践活動が行われていますが、排出されるゴミを減らすことが大事です。今後は、いかにゴミを出さないかを進めていかなくてはならないですね。みんなの海や川をみんなで守りたいものです。

    えこねっと津