12月14日の「三重タイムズ」イベント案内欄にて、『白塚の浜を愛する会「プラスチクの破片を拾います。お手伝いをお願いします」』の記事を見つけた。夏の台風、高潮でプラスチックの破片が散乱しており、放置しておけば昨今問題となっているマイクロプラスチックとなり魚が食べてしまうので、そうなる前に少しでも拾いたいとあった。津市は海岸線が長く、何度も来た台風の影響でどこの浜も同じような状況だとは思われるが、「白塚の浜を愛する会」の活動は以前から関心があり一度参加したいと思っていたので、これはチャンスと事前に連絡を入れ、当日16日午前中に出掛けた。電話で教えていただいた通りの道を進むと、手書きの小さな看板が目に入り、堤防の上に車を止めて、まず最初に砂浜の広さに驚いた。波打ち際から堤防までが140mの砂浜が、長さ800mに渡って広がっており、県内で最も広いそうだ。
「白塚の浜を愛する会」では25年以上も毎月第3日曜日に清掃活動をされていると聞いている。そのため堤防の上から見ると大きなゴミはほとんど無く、随分きれいに見えた。しかしなるほど浜に降りたとたん、足元には小さなさまざまなプラスチックが散乱しており、早速持参したゴミ袋を出して、一歩進めるごとに足元で目についたものを拾いながら、皆さんが作業をしている所まで行った。大きなものでも拳の半分くらい、小さなものは5mm程度。しかも摘まむと風化してボロボロ崩れて更に細かくなってしまうものあり、これを拾い集めるのは大変なことだと思った。
一人黙々と作業する人、2~3人固まって作業する人の姿が広い浜に点々とあり、枯れ枝などをサライで搔き集めた中からプラスチックをより分けている中に私も加わった。ガラスや金属などは最初から分別。中には使い捨てライターやボールペンもあったが、本当にいくらでもあって、やりだしたら切りがなく止まらない。しかしそこは時間で区切りをつけ、西口会長の合図で終了。各自拾ったゴミを持ち寄ってまとめた。細かいものが多いので量的には少なく見えるが、空いた袋は次回に使用するという徹底さにも感激。
みんなが集まる中で、先生と呼ばれる男性がマイクロプラスチックについて興味深い話をされた。単身赴任の彼は、入浴時に浴槽でスクラブ入りの石鹼を使い、その後シャワーで流していたところ、追い炊きができなくなったそうだ。毎回浴槽の底にザラザラしたものがあることに気付き、徹底的に釜を掃除したら直ったという。そのザラザラの正体は実はマイクロプラスチック(マイクロビーズともいう)。ハミガキなど結構多くの製品に含まれているが、人の体内に入ることも考えられない事ではない。海の生き物に影響があることで問題になっているが、私たちの生活や身体においてどんな影響があるかは未だ誰も言っていないとのことだった。
その後で、みんなで温かいぜんざいを美味しくいただいた。浜で焼いたお餅は前日についたそうで、いろいろ準備する会員のみなさんに感謝。参加者の中には市外からの方もありビックリ。県レッドデータブックの編纂にも関わった三重昆虫談話会の方々とのこと。白塚の浜は、カワラハンミョウの生息地として県内唯一の場所であり、他にもに記載されている希少生物の棲みかであることを初めて知った。
穏やかな天候でに恵まれ、いろんな方との出会いがあり、新しい情報も得ることができ、楽しい半日だった。
白塚海岸の清掃活動は1月はお休み。次回は2月の第3日曜とのこと。
参加ご希望の方は、事前に090-7605-2102(西口さん)までお電話を。
白塚の浜を愛する会HPはこちら→https://siratukahama.jimdo.com/