津市では、各家庭から出る生ごみを減量したいと、堆肥化講習会の開催を検討しています。
そんな中、7月21日(火)、環境政策課から2名の方が、鳥羽市リサイクルパークの視察をされました。この施設は、生ごみの堆肥化施設としてオープンして14年が経過し、毎年各地から多くの見学者が訪れています。
リサイクルパーク入り口 プラスチックケース「ひなたぼっこ」
生ごみ堆肥づくりには色々な方法がありますが、その堆肥を使用した時に植物に害を与えては意味がありません。完熟した良い堆肥を作るには、ある程度まとまった量が必要です。
リサイクルパークでは、「ひなたぼっこ」と名付けたスタッフ手作りのプラスチックケースを使って各家庭で一次処理したものを集め、更に3か月発酵・熟成させる二次処理を行っています。「ひなたぼっこ」で一次処理できる期間は投入量にも寄りますが、2~3月でいっぱいになります。それを持ち込むと、次回使う床材と一緒に、2次処理してできた完熟堆肥が無料で配布されます。
市民が一次処理物を投入する箱 と 箱の中
二次処理を行う堆肥舎
参加するには1時間程度の講習会を受けます。受講料は2000円ですが、「ひなたぼっこ」付き。ということは、格安でケースを購入して、使い方の説明を受けるということになります。現在300名が参加しているとのこと。
施設の運営は市から委託を受けたNPOリサイクルネットワークが行っています。津市在住の育土研究家、橋本力男氏の指導を受けたメンバーが中心になって活動しています。
行政としてはごみ減量が目的でしょうが、市民側としては、それだけでは長続きしません。野菜作り、花づくりを楽しむために参加される方が継続して行っているようです。有機野菜作りの講習会も行われ、できた野菜を販売するコーナーもありました。
さて、これから津市がどう動くのか楽しみです。